解析学 収束する数列は有界
問題
収束する数列は有界であることを示せ。
方針
数列が収束するということに関しては、しっかりと分かっているということを前提に書いていこうと思います。
さて、数列が有界であるということの定義を確認しましょう。
定義: あるが存在して、任意のに対して
となるとき、数列は有界であるという。
となるとき、数列は有界であるという。
つまり、具体的にある実数Rを用意して、それがどんなよりも大きくなっていることを示せばいいわけです。
ここで収束することから、任意のに対して、あるが存在して ならば となっています。
このようなNより大きいnに対しては
より、
がわかります。
Nより小さいnに関しては有限個の数列なのでで一番大きいものを取ってこればいいわけです。
解答
収束する数列に対して、 方針で登場したを考える。
としてを用意すると、任意のに対して
となっていることから示せた。